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代理店説明会の開き方は?企画から当日の進行・フォローまでの手順を解説

投稿日:2026年8月27日 更新日:2026年8月27日

「自社の商材を扱ってくれる会社を増やしたい」「まずは興味のある企業に集まってもらって、まとめて説明したい」。そう考えて代理店説明会の開催を検討しはじめたものの、何から手をつければいいのか分からず止まってしまっている、という方は多いのではないでしょうか。

説明会は、1社ずつ個別に商談を重ねるよりも短時間で多くの企業に自社商材を届けられる、とても効率のよい手段です。一方で、準備の順番を間違えると「集まったけれど、その後の契約につながらなかった」という結果にもなりやすい施策でもあります。

この記事では、代理店説明会の企画から当日の進行、終了後のフォローまでを実際の手順に沿って解説します。今日から動ける形でまとめていますので、初めて開催する方も、過去に開催して手応えが薄かった方も、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人
佐藤 康人
一般社団法人日本代理店協会 会長
株式会社プライスレス 代表取締役 佐藤 康人

代理店構築支援を専門とする株式会社プライスレスの代表として、これまで3,000社以上の代理店展開をサポート。その他、一般社団法人日本代理店協会の会長として、代理店ビジネスの普及・発展にも力を注ぐ。
「代理店募集で日本を元気に!」をスローガンに、代理店本部側、代理店側の成功を支援している。

<目次>

  1. 代理店説明会の開き方は?成功に導く全体像を先に押さえる
  2. ステップ1:説明会のゴールを「数字」で決める
  3. ステップ2:来てほしい企業像を絞り込む
  4. ステップ3:集客の導線を用意する
  5. ステップ4:当日のプログラムを時間配分から組み立てる
  6. ステップ5:説明資料に必ず入れたい5つの要素
  7. ステップ6:当日の進行と質疑応答のコツ
  8. ステップ7:終了後48時間のフォローで結果が変わる
  9. オンライン開催と対面開催、どちらを選ぶべきか
  10. よくある失敗と、その回避ポイント
  11. まとめ:説明会は「当日」ではなく「前後」で決まる

代理店説明会の開き方は?成功に導く全体像を先に押さえる

代理店説明会とは、自社の商材を販売してくれるパートナー企業を募集するために、複数の候補企業を集めて商材やビジネスモデル、報酬条件などを一度に説明する場のことです。パートナー説明会、ビジネス説明会といった呼び方をされることもあります。

まず押さえておきたいのは、説明会は「契約を取る場」ではなく「個別商談に進んでもらう場」だということです。ここを取り違えると、当日いくら熱心に話しても空回りしてしまいます。

全体の流れは、大きく次の7ステップに整理できます。

  • ステップ1:説明会のゴールを数字で決める
  • ステップ2:来てほしい企業像を絞り込む
  • ステップ3:集客の導線を用意する
  • ステップ4:当日のプログラムを組み立てる
  • ステップ5:説明資料をつくる
  • ステップ6:当日の進行と質疑応答
  • ステップ7:終了後のフォロー

準備期間の目安は、初めての開催であれば1か月半〜2か月ほど見ておくと安心です。特に集客には時間がかかるため、逆算してスケジュールを引いていきましょう。

ステップ1:説明会のゴールを「数字」で決める

最初にやるべきは、日程やハコを押さえることではなく、ゴールを決めることです。「とりあえず開いてみる」で走り出すと、集客の基準も、当日話す内容も、成功したかどうかの判断もすべて曖昧になってしまいます。

次の3つの数字をセットで決めておきましょう。

  • 参加社数:何社に来てもらうか(初回は10〜20社程度でも十分です)
  • 個別商談への移行社数:説明会後に個別面談へ進んでもらう社数
  • 契約社数:最終的に代理店契約に至る社数

参加社数だけを追いかけると、興味の薄い企業まで集めてしまい、結果的に「盛り上がったのに一件も決まらない」という状態になりがちです。中間指標である個別商談への移行社数を置いておくと、集客の質にも自然と意識が向きます。

目安として、参加企業のうち個別商談に進むのは3割前後、そこから契約に至るのは2〜3割程度と考えておくと、逆算しやすくなります。

ステップ2:来てほしい企業像を絞り込む

次に、どんな企業に来てほしいのかを具体的に描きます。ここが曖昧なままだと、集客文面も当日の話も、誰にも刺さらない一般論になってしまいます。

絞り込むときは、次の観点で書き出してみてください。

  • 既存の顧客基盤:どんな業種・規模の顧客を持っている会社か
  • 営業スタイル:訪問営業か、非対面か、既存顧客への提案が中心か
  • 抱えている課題:単価の頭打ち、ストック収益がない、新しい柱がほしい、など
  • 投資できる余力:人員を割けるか、初期費用を出せるか

特に重要なのが1つ目の顧客基盤です。代理店ビジネスは、すでに接点を持っている顧客に「もう一品」提案してもらう形が最も立ち上がりが早くなります。自社商材と親和性の高い顧客層を持っている企業はどこかという視点で考えると、狙いが定まりやすくなります。

ステップ3:集客の導線を用意する

説明会でつまずく最大の理由は、実は当日の内容ではなく集客です。開催の3〜4週間前には告知を始め、複数のルートを並行して動かしましょう。

  • 既存の取引先・名刺リストへの案内:最も反応が取りやすいルートです
  • 代理店募集サイトへの掲載:商材を探している企業が能動的に集まっている場所です
  • 自社サイト・SNS・メルマガ:継続的な発信で認知を積み上げます
  • 紹介依頼:既存代理店や取引先に、心当たりのある企業を紹介してもらいます

案内文には、「誰向けか」「参加すると何が分かるか」「所要時間」の3点を必ず入れてください。「代理店募集説明会のご案内」とだけ書かれていても、受け取った側は自分ごとに感じられません。「既存顧客に提案できる商材をお探しの企業様へ/60分で商材概要と収益モデルが分かります」といった具合に、参加後の状態が想像できる書き方にしましょう。

また、申込者には開催前日にリマインドを送ります。これだけで当日の欠席率が目に見えて下がります。

ステップ4:当日のプログラムを時間配分から組み立てる

プログラムは、話したいことを並べるのではなく、時間配分を先に決めてから中身を当てはめると破綻しません。60分開催の場合の一例が次の形です。

  • 0〜5分:あいさつ・自社紹介(短く)
  • 5〜15分:市場背景と、なぜ今この商材なのか
  • 15〜30分:商材の概要とエンドユーザーのメリット
  • 30〜40分:代理店としての収益モデル・報酬条件
  • 40〜50分:導入事例・成功している代理店の動き方
  • 50〜60分:サポート体制と、この後の進め方の案内

ポイントは、自社紹介を短くし、収益モデルと事例に時間を厚く配ることです。参加している企業が一番知りたいのは「自分たちがこれを扱うと、どのくらいの労力で、いくらになるのか」という一点に尽きます。

質疑応答は、最後にまとめて取るのではなく、収益モデルの説明後に一度挟むと参加者の疑問がその場で解け、後半の話が入りやすくなります。

ステップ5:説明資料に必ず入れたい5つの要素

資料づくりで迷ったら、次の5つが入っているかを確認してください。この5点が揃っていれば、参加者は判断に必要な材料をひと通り持ち帰れます。

  • 市場性のデータ:なぜ今この商材に需要があるのかを、数字や公的統計で示します
  • 商談の流れ:初回接触から成約まで、代理店側が何をするのかを工程で見せます
  • 収益シミュレーション:月◯件販売した場合の粗利など、具体的な金額で示します
  • サポート内容:研修、同行、営業ツール、問い合わせ対応の範囲を明記します
  • 始めるための条件:初期費用、契約形態、必要な体制をはっきり書きます

特に見落とされがちなのが、最後の「始めるための条件」です。費用や条件を伏せておくと親切なようでいて、実際には参加者が社内で検討を進められず、そのまま立ち消えになります。条件は当日はっきり伝えたほうが、その後の話は確実に速く進みます。

ステップ6:当日の進行と質疑応答のコツ

当日は、進行役と説明役を分けられるなら分けたほうがスムーズです。時間管理を進行役に任せることで、説明役は内容に集中できます。

進行で意識したいのは次の3点です。

  • 開始5分で「今日の持ち帰り」を予告する:この60分で何が分かるのかを最初に伝えます
  • 参加者の顔ぶれを把握しておく:受付時に業種と役職をメモし、事例の出し方を調整します
  • 質問が出ない時間をつくらない:想定質問を2〜3個こちらから提示すると、場がほぐれます

質疑応答では、答えにくい質問こそ丁寧に扱ってください。「どのくらいで初受注できますか」「競合と比べてどうですか」といった質問は、真剣に検討している企業ほど投げてきます。ここで曖昧にごまかすと信頼を失います。正直に、実績の幅を含めて答えるほうが結果的に良い相手が残ります。

ステップ7:終了後48時間のフォローで結果が変わる

説明会の成果は、終了後の動きで大きく変わります。参加企業の熱量は当日がピークで、そこから日を追うごとに下がっていくためです。

次の流れを、あらかじめ段取りしておきましょう。

  • 当日中:お礼メールと資料データを送付し、個別面談の申込方法を案内する
  • 翌営業日:アンケートで関心度が高かった企業に電話・個別連絡を入れる
  • 3日以内:個別面談の日程を確定させる
  • 1〜2週間後:その場で決めきれなかった企業に、追加事例などを添えて再度連絡する

当日の受付時やアンケートで、「今後の進め方の希望」を3択程度で選んでもらうと、フォローの優先順位がひと目で分かります。「すぐ個別に相談したい/社内で検討して連絡する/今回は情報収集のみ」といった選択肢を用意しておくとよいでしょう。

オンライン開催と対面開催、どちらを選ぶべきか

どちらが優れているというものではなく、目的によって使い分けるのが現実的です。

オンライン開催は、地域を問わず集客でき、参加のハードルが低いのが利点です。一方で途中離脱もしやすく、参加者の反応が読みづらいという難しさがあります。まずは広く母数を集めたい初期段階に向いています。

対面開催は、参加者の熱量が高く、終了後の立ち話からそのまま個別商談につながることも珍しくありません。会場費や移動の負担はありますが、有力候補が絞れてきた段階では効果的です。

実務としては、オンラインで広く集めて関心層を見つけ、そこから対面の個別面談につなげるという二段構えが最も無理のない形になります。

よくある失敗と、その回避ポイント

最後に、初めて開催する際に陥りやすいつまずきを挙げておきます。

  • 自社紹介が長すぎる:参加者の関心は自社の沿革ではなく商材と収益です。会社紹介は5分以内に
  • 集客が開催直前になる:企業の予定は数週間先まで埋まっています。3〜4週間前の告知を徹底しましょう
  • 条件を伏せてしまう:費用や契約条件を明かさないと、社内検討が進まず立ち消えになります
  • フォロー担当を決めていない:誰がいつ連絡するかを開催前に割り振っておきましょう
  • 1回で判断してしまう:説明会は回を重ねるほど精度が上がります。初回の結果だけで断念しないことです

特に最後の点は大切です。1回目は集客も進行も手探りになりますが、参加者の質問内容や反応がそのまま次回の改善材料になります。アンケートと当日の質問はすべて記録に残しておきましょう。

まとめ:説明会は「当日」ではなく「前後」で決まる

代理店説明会の進め方を、7つのステップで見てきました。改めて要点を整理します。

  • 説明会のゴールは契約ではなく、個別商談への移行と考える
  • 参加社数・商談移行社数・契約社数の3つを数字で決めてから動き出す
  • 来てほしい企業像を絞り、そこに届く集客ルートを3〜4週間前から動かす
  • プログラムは時間配分から組み、収益モデルと事例に厚く配分する
  • 費用や契約条件は当日はっきり伝える
  • 終了後48時間の動きを、開催前に段取りしておく

説明会そのものは60分程度の場ですが、成果を左右するのは、その前の集客と、その後のフォローです。当日の完成度を上げることに気を取られすぎず、前後の設計に同じだけの時間をかける——これが、開催を実際の契約につなげる一番の近道になります。

そして、説明会以前に「そもそもどんな商材を扱うか」で悩まれている方も多いはずです。まずは世の中にどんな商材があるのかを眺めてみるところから始めてみるのも、有効な一歩ですよ。

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